筑波大学 生命環境科学研究科
   生命共存科学専攻

氏名 あ に や   まさむ
安仁屋 政武
所属 環境病理学
専門分野 氷河・氷河地形学(自然地理学),
リモートセンシング,GIS
Key Word 氷河・氷河地形学,パタゴニア,GIS
完新世の環境変動,リモートセンシング
TEL 029-853-8309 FAX 029-853-4746
E MAIL maniya@helen.ocn.ne.jp
URL http://kankyo.envr.tsukuba.ac.jp/~rsgis/
部屋番号 総合研究棟 A-405


 専門は?と聞かれると自分でも戸惑うくらい、いろいろなことをやっている。環境病理学分野では、リモートセンシング、GISを使った環境研究を表に出しているけれど、自分の論文は南米パタゴニアの氷河や氷河地形、完新世の環境変動に関することを主に書いている。リモートセンシング、GISというと、コンピューターに張り付いている姿を思い浮かべるかもしれないが、やっていることは全く反対で、野山をかけ回ってデータを取るのを無上の楽しみにしている。


現在の研究テーマは大きく3つある。
  1. 南米パタゴニア氷原の氷河・氷河地形と完新世の環境変動
  2. リモートセンシング、GIS(地理情報システム)の環境研究への応用
  3. DEM (Digital Elevation Model)- 特に数値等高線データ - を使った地形計測・分類・図化および自動地形分類。
(1)
南米チリとアルゼンチンにまたがるパタゴニア(Fig.1)には南北併せて17,200 km2の大規模な氷原が分布している。陸地の少ない南半球では最大の温暖氷河で(寒冷氷河である南極は別格である)、世界でも有数の規模である。ここには大小70余の溢流氷河があり、南米大陸最大のピオXI (オンセ)氷河を始め、面積が900km2以上の大規模な氷河が4つある。これら溢流氷河を対象として、空中写真、衛星画像(Fig.2)、空撮写真等を使い1944年からの変動を研究してる。また、現在の氷河の前面に分布する氷河地形(Fig.3)、とくにモレインの分布を調査して、過去の氷河の分布と、完新世で前進した時期の推定を行い、南米の環境変動を明らかにする研究を行っている。

 Fig.3 南氷原ウプサラ
氷河調査風景

Fig.1 patagonia特有の
羊のはりつけ焼き


Fig.2 北patagonia氷原
ランドサット画像
(2)
衛星画像、空中写真等の解析と GIS解析を組み合わせて環境研究を行っている。特に、山地崩壊の解析とハザードマップ(Fig.4)作成の研究である。

Fig.4 崩壊危険度図

Fig.5 数値等高線データによる屋久島宮之浦川流域傾斜分布図
(3)
 近年DEMが様々な分野で活用されているが、そのほとんどはグリッド型DEMを使っている。これは計算には手軽で便利だが、地形の再現という点で問題がある。これを解決するものとして、等高線をディジタル化したデータを使って、地形計測、分類、図化を試みている。これは、以前、手で行っていた作業を再現させるもので、これから様々な分野への応用が期待されている。