筑波大学 生命環境科学研究科
   生命共存科学専攻

氏名 あんま  りょう
安間 了
所属 環境病理学
専門分野 構造地質・テクトニクス
Key Word オフィオライト、海嶺沈み込み、付加体、
花崗岩貫入機構、パタゴニア、屋久島
TEL 029-853-4012 FAX 029-853-4012
E MAIL ranma@sakura.cc.tsukuba.ac.jp
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部屋番号 総合研究棟 A-404


 学群(学部相当)では地球科学系構造地質分野に所属しています。琉球大学海洋学科で学士 (1988)・修士号 (1990) を取得。ウプサラ大学(スウェーデン)で博士号取得 (1997)。東京で1年半のポスドク期間を経て、1998年10月から筑波大学講師。卒論の時から、大陸地殻を特徴づける花崗岩マグマが何処でできて、深部からどのようにして上昇してきたのか、という問題に興味を持っています。最近では、海洋地殻の断面と考えられるオフィオライトもあつかいはじめました。フィールドを中心に、構造・岩石・鉱物・磁気・年代・アナログ実験など、様々なアプローチから一つの現象を理解していこうとしています。 


これまでに手がけてきた研究テーマは、現在もっとも興味を持って研究を行っている順序に、
(1)島弧花崗岩の生成と海嶺沈み込みとの関係、
(2)付加体の構造と形成過程、
(3)沈み込み帯の深部プロセスです。
 1. 島弧花崗岩の生成と海嶺沈み込み
 花崗岩は大陸地殻を構成する根本的な要素である。花崗岩質地殻は、プレートが沈み込む際の分化に伴って、大陸地殻縁辺部で次第に成長してきたと考えられている。一方、46億年にわたる地球史の中で、若い花崗岩ほど大陸地殻が再溶融して生じたという証拠が多く見いだされている。それでは、近い過去に島弧で生じた深成活動は、花崗岩質大陸地殻の単なるリサイクリングの産物なのだろうか?それとも、島弧付近で花崗岩質地殻は新しくできつつあるのだろうか?プレート収束境界のごく近くに分布する、屋久島をはじめとする西南日本外帯中新世花崗岩類やギリシア、イタリア、チリ・パタゴニアのポスト中新世火成岩類を対象に、この問題を明らかにしようとしている。

Fig.2 チリのタイタオ半島での調査
山岳域調査のベースキャンプ

Fig.1 帯磁率異方性測定用のコアを採取。ドリルコアを扱っているのは南イリノイ大学のEric Ferre 博士。冷却水を調整しているのはエジプト・タンタ大学のAbdelaziz L. Abdeldayem 博士



Fig.3 「しんかい6500」のマニピュレータを用いて、岩石試料を採取する。


Fig.4 泥ダイアピル露頭の測量風景
(屋久島)


Fig.5 沈み込み帯の深部構造
海山のような突起物が沈み込むと、上盤側のマントルウェッジに複雑な変形をもたらすことが期待される(アナログ実験)

2. 付加体の構造と形成過程
 沈み込み帯に沿った島弧-大陸縁辺部では、海溝に溜まった堆積物が陸側に付加し、大陸地殻を成長させている。巨大なプレート境界地震は、付加体堆積物をラプチャーする。付加体の成長や過去の地震活動についての理解を深めるため、四万十帯堆積岩中に発達する構造を研究している。また、比較的若い付加体と考えられる三浦・房総巡検を定期的に行っている。最近では、海洋科学技術センターの協力を得て、東南海・南海地震の震源域にまたがる潮岬海底谷にそって「深海6500」を用いたダイブを行い、付加体の断面構造やシロウリ貝のコロニーの産状を調べた。また、チリ・パタゴニアでは、オフィオライトの大陸縁辺部への定置機構を研究している。
3. 沈み込み帯の深部プロセス
 沈み込み帯における流体やマグマの移動を考えるとき、トモグラフィーの手法はその時々の物質の分布状態についての貴重な情報をもたらしてくれますが、そのダイナミクスについては、数値実験やアナログ実験を用いて推定することが有用である。本研究室ではアナログ実験を用いて、マントル・ウェッジに期待されるコーナー流の様子や、海山沈み込み時の上盤側の変形についての研究を行っている。


Fig.6 アイスランドの裂ける大地。
正断層群が水系を分断している



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