筑波大学 生命環境科学研究科
   生命共存科学専攻


氏名 まるおか てるゆき
丸岡 照幸
所属 環境病理学
専門分野 地球化学
Key Word 同位体、環境変動、大量絶滅、質量分析計
TEL 029-853-4241 FAX 029-853-4241
E MAIL maruoka@ies.life.tsukuba.ac.jp
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部屋番号 総合研究棟 A-403


 地球化学的手法を用いて環境を読み取る研究を進めています。同位体比や微量元素濃度を使って環境変動を議論しています。特に質量分析計を相棒として研究を進めてきました。


現在主に取り組んでいるのは以下のテーマです。

(1) 地球表層での物質循環
(2) 環境を読み取る指標作り
(3) 大量絶滅を引き起こした環境変動

(1) 地球表層での物質循環に関する研究
 地球表層では水・大気を介して物質が循環しています。この循環の途中で「汚染」として人類を含む生物の活動に影響を与えることがあります。同位体比、微量元素などを用いて物質循環を追いかけることで、この「汚染」を理解しようと考えています。具体的には地下水の水質汚染に関する研究を行っています。2004年12月にはバングラデシュにおいて現地調査を行い、コア試料と水試料を採取してきました(Fig. 1)(大阪市立大学等との共同研究)。また、マントルを含めた物質循環に関する情報を得るためにダイヤモンドの同位体比組成に関する研究も行っています。

Fig. 1 バングラデシュにおける
定期観測井戸

(2) 環境を読み取る指標作り
 過去に何が起こったのかを読み取るために新たな地球化学的指標を構築しようと研究を進めています。分かっている環境で生成された物質から得た情報をもとになんらかの指標を見出し、それを堆積物、堆積岩等に適用してこれまでの方法では読み出せなかった環境変動を見出すことが目標です。具体的には、イタリア、北海道等の硫化水素泉(Fig. 2)に関する研究などを進めています。また、これに関連して分析手法の開発なども行っています。

Fig. 2 イタリア・マルケ州の
硫化水素泉における水質調査

(3) 大量絶滅を引き起こした環境変動に関する研究
 白亜紀―第三紀(K-T)境界やペルム紀―三畳紀(P-T)境界などの地質境界における大量絶滅イベントがどのような環境変動によって引き起こされたかを研究しています。K-T境界、P-T境界に関する研究についてはレヴュー論文を参照ください(丸岡、2005 「硫黄および炭素の安定同位体を用いた生物大量絶滅を引き起こした環境変動に関する研究」、地球化学, vol. 39, p. 73-88)。その他の地質学的なイベントと生物活動のかかわりについての研究も進めています。

(4) その他興味を持っている研究
隕石に含まれるプレソーラー粒子に関する研究
 Presolar graphite grains identified in Orgueil
 Lunar and Planetary Science Conference XXXVI (2005)
 M. Jadhav, T. Maruoka, S. Amari and E. Zinner

超新星からきたダイヤモンド
 月刊 うちゅう(大阪市立科学館 星の友の会 会報)、1998, vol. 14, 2-3,丸岡 照幸

鉄隕石の成因に関する研究
 Isotopic compositions of noble gases in metal and graphite of the Bohumilitz IAB iron
 Meteoritics and Planetary Science, 2001, vol. 36, p. 597-609
 T. Maruoka, J. Matsuda, and G. Kurat